by Leilehua Yuen
Translation by Kiriko Redondo
最も古代の、フラが始まった頃から、フラは幅広く多様な種類と流儀によって特徴付けられてきた。フラは、流儀によって、主題によって、時代によって、またそれからその他、様々な方法で分類することが出来る。今までに、フラの種類は、フラ保存会(外部リンク;Hula Preservation Society)によって300以上に分類され記録されている。そこには、人形フラ、動物フラ,立位フラと座位フラが含まれている。
それぞれの主要なフラの種類の中に、多くの異なる流儀と様式が存在している。幾つかのフラの流儀は、その地域ごとに特有の様式がある。つまり、モロカイのフラは、ヒロのフラとは異なるし、またヒロのフラは、コナのフラとは異なるのである。それから、幾つかのフラの流儀は、家系によって特有の様式がある。例えば、カナカオレ家のフラは、ビーマー家のフラとは全く異なる様式を持っている。
フラとはまさに、生きた芸術の形である。革新的なクム達は、新しい様式を徐々に発展させていく。またそうでないクム達は、昔からの古いものに焦点をあて、それを守っていくのである。あらゆるフラダンサー達が学ぶ格言として次のような物がある。
A`ohe pau ka `ike i ka halau ho`okahi―
全ての知識は、一つの学校で教えられる訳ではない。
しかしながら、全ての異なる流儀を通してみても、そこには、フラを踊る上で、定められた一つの絶対的な特徴がある。それは、フラとは、「物語を伝えるもの」という事だ。物語が無ければ、そこにフラは存在しない。
それぞれの流儀の間には、それぞれの流儀の中で一貫した、振り(動作)の様々な表現技法が存在している。教養のあるフラダンサーは、他のダンサーを見て、彼又は彼女の持つ動きの“アクセント”(特徴)によってそのダンサーの家系、またその流儀の直系卑属つまり、どの先生からどの先生に受け継がれたものなのかを言い当てることが出来る。
Adrienne L. Kaepplerは、著書Hula Pahu, Volume I, Ha`a and Hula Pahuの中で、どのようにフラの動作が、ハワイの人々の行動(生き方)に基づいているのか?ということ、そして、フラの動きそのものが、人々の実際の生活における動作を写しだしているという事実について説明している。
フラの動作は、必ず意味をもって振り付けされている。しかし、具体的なその動作の意味を理解する為には、その動きそのものが、ハワイ社会の生活におけるどのような動作を写し出した物なのかを理解しなくてはならない。